こんにちは照明コンサルタントの安部です。
今日は意外とぞんざいにされがちなキッチンの照明について解説していこうと思います。
- リフォームしたのに暗い
- 色が真っ白で気持ち悪い
- お肉の色が美味しそうに見えない
そんなお悩みを抱えていませんか?
この記事を読んでいもらえればその悩みが解決するかもしれません。
キッチンリフォームを検討しているあなたは必見です。
目次
キッチンリフォームの落とし穴。暗い・気持ち悪い・変な色の3重苦
キッチンリフォームで憧れのダウンライトへ~
対面式キッチンで吊り戸棚もなくて開放的なキッチンになったは良いがいまいち暗い。
そんな声よく聞きます。
住宅のリフォームで照明工事をさせていただく事がよくあるのですがキッチンの照明で欠かせないのが手元灯。
普通は吊り戸棚の下についている紐で引っ張るような形が多いあのタイプ。
吊り戸棚を無くした事で忘れられてしまい手元が暗くなってしまう事も。
手元が暗くなってしまうのは照明を背にしているから
吊り戸棚が無くなる事でシンク周りに自分の影が映り込みます。
男性の設計者の場合や基本的に料理をしない人が設計した場合その事をイメージできなく
「天井に照明ついてるから大丈夫でしょ~」
と判断される事が多いのはリフォームあるあるです(汗)
その場合はシンクの真上にダウンライトを増設する事で対応できますがダウンライトも普通のダウンライトと同じものを選定しては思った通りの効果が期待できなくなってしまいます。
手元灯のダウンライトは首が振れるタイプを選ぶ
スポットライトのように首が動くダウンライトの事をユニバーサルダウンライトと言います。
首が動くようにするのが目的ではありませんが手元灯の代わりをするならユニバーサルダウンライトを選んで下さい。
ユニバーサルダウンライトを選ぶ理由は光の届く量
専門的な言葉でいうと配光角度が狭いから光が拡散しないので手元に届きやすいのが理由になります。
イメージしやすい例えにすると水をまくホースにシャワーヘッドがついていると想像して下さい。水の量は一緒ですがシャワーにするのとジェットにするのと届きたい場所に多く水が届くのはジェットですよね?
届いた場所以外は届きませんがその分遠くまで届きます。
吊り戸棚についてるのと天井についているのでは距離が全く遠くなります。
遠くなるので遠くに飛ばす必要があるのです。
お肉が美味しく見えないのは照明の性能です。
照明の性能には
- 明るさ
- 配光角度
- 配色
- 演色性
があります。
最後にある演色性は色を再現する力と思ってもらっていいです。
インスタ映えする為には窓から入る自然光を使って取りましょうとありますが(知らなかった人は是非やってみてください)太陽の光は演色性が100点です。
比べてLEDは80点ほどです。
日常生活には差し障りないですが料理する人、美容師さん、八百屋さん、画家さん、など色にシビアな人にとっては80点では心もとない。
極端な例を出すとトンネルの中で使われるナトリウムランプ。オレンジ色の光でほとんど色ってわからないですよね??
あれが確か30点くらいだったと思います。
どうですか?イメージ付きましたか?
LEDの80点を90点以上になったら今まで見えてた色も違って見えてくると思いませんか?
美容師さん曰く赤が強く出過ぎる
おしゃれなイメージの電球色(色については後ほど解説します)で店内の照明を設計させて頂いたお客様に「赤が強く出過ぎる」と言われました。
その為白色の電球を半分ほど混ぜるようにしました。
白色の電球って青白くなるイメージがあると思いますがそれでも丁度よい赤みがでるくらいの演色性が出るのが高演色のダウンライトです。
キッチンのリフォーム時には少し金額は高くなりますが高演色のダウンライトを提案しています。
色は合せようよ・・・何色を選んだらいいの?
最後はキッチンの電球色についてですがパターンは2つ。
- キッチンが単独の空間になっていたら自由に決めてOK。
- キッチンがリビングと繋がっていたらリビングと合わせる。
これを守って下さい。
単独の空間になっていた場合は問題がないですがリビングとつながっている場合は絶対に合わせないと気持ち悪い空間になります。
これは解説するまでもないと思いますがたまに見かけるので一応。
まとめ
照明ってリフォームする時にお任せでってしちゃう事が多くて失敗している事が多いんですよね。
毎日使うキッチンだからこそ快適な空間にして欲しいもんです。
照明工事でお悩み事がありましたらアイタックまでお気軽にお問い合わせ下さい。