こんにちは、照明コンサルタントの安部です。
この記事はアパート、マンションの共用部の照明について書いてます。
蛍光灯やLEDなど共用灯に使用している電球には色が存在しています。
その色の事を色温度と言いますが、基本的に色温度が違う物を取り付けるのはどうなのかな?って思うんですよね。
できれば統一して欲しいと思うわけです。
目次
共用灯の色は電球色でいいよね?
最初のうちは共用部の照明が電球色に統一されていたのに、球切れした所を変えてくれる管理会社の方達。
でも白だったり電球色、それも白でも白色だったり昼光色だったり適当に交換しているのを良く見かけます。
昔は省エネの為に蛍光灯に交換していてそれがスタンダードな選択だったんだと思います。ですが今はLEDで色が選べる時代。
頑張って白を選択する理由は無い。
電球の色温度で何が変わるの?
色温度を数字で表した単位をケルビン(K)といいます。
簡単に言うと低いと赤くなって、高いと白くなる
蛍光灯の色(白)は集中力を高めたりどちらかというと緊張する色
だから、勉強したり、事務作業をする所は白い明かりを使うんです。
また、白い方が効率が良いので同じ電気だったら白い方が明るくなる。
電球色はリラックスしたりクリエイティブな仕事をする時に向いている色
和食レストランでお座敷で食べて照明が白だったらおかしいですよね?
寝室の所に勉強用のスタンドで本読んでたら眠れなくなります。
携帯電話やPCなどのブルーライトに同じ原理で白だと覚醒しちゃうんですよね。
仕事が終わって帰ってきた時照明が何色か?は大事
もう説明する必要無いと思いますが、帰ってきて白色だと安らがないんですよ。
なんか嫌ですもん(汗)
明るさと色温度は基本的に別物
時々明るいと白くて暗くなると電球色になるって思っている方もいられるのですがそれは半分正解です。
それは昔の白熱電球はそういう特性がありました。
白熱電球をイメージしにくいかも知れませんが毎日見ているものがあります。それは太陽です。
12時くらいは地上をさんさんと照らしてくれている太陽ですが日没に近くなるとどうなりますか?同じ色のままですか?
夕暮れの時の色を想像してください。あれと同じ原理なのが白熱電球という事です。
発光の原理はどちらも一緒なので。
LEDになると話は別
LEDは別に燃えている訳ではなく発光しているので、メチャクチャ明るい電球色も、薄暗い白も再現が可能です。
ちなみに電球色は低照度でも不快にはならないが白色で照度が足りないと不快になります。
この照度が低い白色の色=蛍光灯の色と思っているので印象がよくないんです。
ある程度照度がとれればそんなに変ではないです。
蛍光灯の色

楽天市場より引用
代表的な色は3種類
- 昼光色(青っぽい)
- 昼白色(白っぽい)
- 電球色(オレンジっぽい)
基本的に蛍光灯っていったら昼白色が多く次に昼光色。あんまり電球色は使用しません。
もし電球色の蛍光灯の場合は指定しないと持ってこない可能性がありますね。
時代はLEDだけど
蛍光灯をLEDに交換しませんか?って営業がもしかしたら多いのかもしれませんが、どれくらいで元がとれるのかをしっかり確認してから交換する事をオススメします。
つまり、基本的に使えるものは使ったほうが良いです。
ですが反対に器具が故障している場合も交換せず暗いまま過ごしているマンションや店舗も見受けられます。
暗い部分が多くあるとマンションでは空き巣などの犯罪が、小売店などの店舗では万引きの被害などが増えます。
まとめ
蛍光灯には色の種類が3色あるので同じ空間では基本的には同色にする。
白色は照度が取れれば不快にならない。もし取れないなら電球色にした方がいい。
電球色は仕事から帰ってきた人を癒やしてくれる色。
LED交換もいいけど、使えるものを無理して変える必要ない。
最後まで読んでいただいてありがとう御座いました。