こんにちは照明コンサルタントの安部健です。
今回の記事はお店の改装なんかでやる照明という用途ではないダクトレールの使い方です。
目次
ダクトレールには照明以外にも使い方がある
レールを照明の用途で使わないなんてあるの?
だって照明用なんでしょ?
そうです。でも考え方を変えればまた違った使い方もできるんです。
可動式のコンセントがつくり放題のレールとして使える
コンセントを新しく作ろうと思ったら電気工事や壁に穴を開けたり配線が外に出てしまったりと大変です。
もちろんタダでできるって事はありません。(あなたが電気工事士であれば別ですが)
ですがコンセント用のレールを作る事でいくらでもコンセントを作れる。増やせる。動かせる。
取り付けは普通。でも注意点が…
ダクトレールを取り付ける注意点は以前の記事にも書きましたが
- 天井の下地にしっかり固定する事
- 4m以上繋ぐ場合はアースをとる事
- 15A以内で使う事
- 上向きで使わない(ホコリが混入するので火災の危険がある)
- コンクリートの天井は真っ直ぐでない可能性に注意
などの取り付け上の注意が必要です。
ですが、今回の場合はコンセント専用のダクトレールとして使うので
基本的にスイッチは使用しない
スイッチは入れっぱなしだったらいいんじゃない?
って思うかも知れません。
ですがスイッチは無い回路で取り付けしてもらってください。
そのようにオーダーすれば電気工事士なら理解してくれます。
電力計算方法を知っておくといい理由
ちょっと話しはズレますがお客様のオーダーをしっかりこなすのが仕事の電気工事士さん。
気の利いた電気工事士さんだと
- 『何をつなぐ予定ですか?』
- 『そのモノは何個使う予定ですか?』
- 『どんな時に使いますか?』
そんなの何か関係するの?って思うかもしれませんが関係します。
見た目が一緒ならそれでいいと思っている人もいる
非常に悲しい話しなのですが、リフォーム会社さんから依頼されている電気工事屋さんにとってはリフォーム会社からの要望に答えればいい=言われたようにやるのが仕事だと思っている人が少なくありません。
ですがそれは正解の面もありますが、必ずしも正解だとは言えないと思ってます。
言われた事だけをするのは0点
コミック版 100円のコーラを1000円で売る方法 (中経☆コミックス)にある一文です。
プロならしっかり自分の提案をしろって事。
逆に言えば言われたことをしっかりやって初めて0点。そこから顧客満足度をどれだけ上げられるか?が大事。
言われなくってもエンドユーザーが使用する事を想定して工事しろと声を大きくして言いたい。
で、何が言いたいのか?と言うとこういうこと。
電気の計算をしっかりやってくれていると思い込むのは危ない
特に見た目を優先して既存の照明回路からとった場合は電気の容量オーバーする可能性がありブレーカーが落ちる原因にもなるんです。それを避ける為にも予め電気の計算方法くらいは簡単に知っているといいです。
100wは1A
電気消費量のところに300wって書いてあったら3Aって事です。
つまり15Aまで使えるって言われたら1500wです。
それだけわかっていれば。
『300wのものを5個使いたい』と伝える事ができますよね?
ひとことまとめ
コンセント専用でやるならしっかりコンセントの回路とる。なるべくなら専用の回路をひくのが一番です。
そしていつも0点で満足しないでお客様の100点を頂けるように仕事に向き合っていきたいです。